森友学園問題で一番不可解なのは9億5600万円の土地代金から8億2200万円のゴミ処理費用を差し引いて1億3400万円に大幅値下げされた経緯です。ゴミ処理費用を8億2200万円と評価した根拠は何ら示されておりません。首相夫人のお付きの役人の方が出されたFAX等の状況から官僚が首相夫人ひいては首相の心を忖度し、森友学園に利便を図った、不正な利益を得させたのではないかということが問題になっているのだと思います。
これは行政の公正さ、ひいては法治国家としての健全性をゆるがす問題ではないかと思うのです。
ところが、この問題に対して、もっと議論すべき重要な問題があるのではないかだとか、世間知らずの首相夫人が利用されただけではないのか等と問題を矮小化しようとする意見がマスコミやネット社会でも度々出されています。私は、かような意見を出されている方々は結局、利権側で多かれ少なかれそのような利益を得たことがあるからこの問題を軽く考えているのではないかと思うのです。この問題はきちんと解明、処理すべきかと考えます。
と書いたところで、大阪地検特捜部が、小学校建設を目指した森友学園への国有地売却を担当した財務省近畿財務局の職員(氏名不詳)に対する背任容疑の告発を受理したとのニュースを見ました。
ただ、この問題は行政のあり方の問題でもあるので、国会でも今後も十分な議論が必要かと考えます。
なお、フェイクニュースとして豊中市が隣地を購入した際にも補助金等があったので実際に豊中市が負担したのは2000万円、森友学園と変わらない等との意見も流れています(国会の籠池氏の証人尋問でも似たようなことを言っていた自民党の国会議員もいました)。
豊中市がどのようにして売買代金を用意したのか(独自の財源と国の補助金)との問題と売買代金がいくらであったかの問題は全く別個の問題ですし、国の補助金はゴミ処理費用としてついたものでもありません(豊中市の購入に際しては産廃の問題は出ていません)。わかっていてこのような虚偽の情報をばらまくのは如何なものかと思います。
2017年03月31日
えー
先日59才の誕生日を迎え、後10年程は健康に気をつけて頑張ろうかと考えていますが、最近本当にこれでいいのかと思うことがよくあります。松井大阪府知事によれば「良い忖度」と「悪い忖度」があるそうですが(忖度、他人の心をおしはかること)、行政においては、法律に基づいて行わなければならないことは勿論、その政策決定過程、執行過程がすべて公正かつオープンに行わなければならないことは法治国家ではあまりに当たり前のことです。そこに公務員がどなたかの心を忖度して政策を決定する、執行する等ということはあってはならないことです。また、今回の森友学園の小学校開設が規制緩和を遂行する大阪府知事なりの意思を忖度して役人が積極的に認可手続きを進めたのであれば、一方で森友学園は教育勅語等を幼児に暗唱させるといった現行憲法秩序と真っ向から対立する教育を行っており、その他苦情と一緒に大阪府がこのことを把握していたというのですから、この点からも非難されるべきことです。
更に、松井大阪府知事は大阪府の森友学園への立入調査の結果によっては刑事告発すると発言されているそうですが、行政調査は行政の適正な遂行の為のものであり、犯罪捜査の為にそれを行使することは濫用ともいうべきものではないかと考えます。何ともやりたい放題で法治国家がなし崩し的に人治国家となっていっているような。隣国の中国を笑えません。
更に、松井大阪府知事は大阪府の森友学園への立入調査の結果によっては刑事告発すると発言されているそうですが、行政調査は行政の適正な遂行の為のものであり、犯罪捜査の為にそれを行使することは濫用ともいうべきものではないかと考えます。何ともやりたい放題で法治国家がなし崩し的に人治国家となっていっているような。隣国の中国を笑えません。
posted by funatomi at 15:38| 日記
2017年01月27日
ひどいものだ。
ひどい世の中になってきたものだと思う。沖縄の辺野古基地移設反対運動についてである。近くにマンションが建設されるとして日当たりが悪くなると反対運動をし、それがワンルームマンションだと更に風紀が悪くなると反対し、幼稚園が開設されることについて騒音が迷惑と反対運動をし、また、ゴミ焼却場ができると、火葬場ができると反対運動をしてきた当該地域の住民の方々は多数存在する筈である。辺野古にできるのはそのようなものと比較にもならない他国の軍事基地である。そんなもの地域住民の何割かは反対するのが当り前ではないか。にもかかわらず、反対運動しているのはプロ市民である。中国から金をもらって反対している等々のデマを飛ばすテレビ放送まで出る始末。一方、反対運動のリーダーを刑事特別法2条違反(法定刑は1年以下の懲役又は二千円以下の罰金、科料である)で3ヵ月以上も勾留する。沖縄の米軍基地問題に関する限り、民主主義も基本的人権も三権分立もなきに等しい状態となっている。ひどいものだ。
posted by funatomi at 14:34| 日記
2016年01月12日
美しい言葉
先日仕事の関係で日本国憲法前文第2段落を書面にすべて引用しました。「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」
理想主義的といえば理想主義的で現実の国際社会は必ずしも憲法が想定した国際社会ではなく弱肉強食が横行する帝国主義的な状況にあることは百も承知ですが、戦後の焼け跡で新たな日本を新たな世界秩序をつくろうとした当時の日本人の叫びが聞こえるような文言だと思います。
特に、「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ平和のうちに生存する権利を有することを確認する」との宣言は全世界の人々が共感される力強く美しい言葉かと思います。
パワーゲームにあけくれるだけでなく、日本の政治家にも少しはこのような憲法を持つ国のリーダーとして理想を語ってもらいたいものです。
理想主義的といえば理想主義的で現実の国際社会は必ずしも憲法が想定した国際社会ではなく弱肉強食が横行する帝国主義的な状況にあることは百も承知ですが、戦後の焼け跡で新たな日本を新たな世界秩序をつくろうとした当時の日本人の叫びが聞こえるような文言だと思います。
特に、「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ平和のうちに生存する権利を有することを確認する」との宣言は全世界の人々が共感される力強く美しい言葉かと思います。
パワーゲームにあけくれるだけでなく、日本の政治家にも少しはこのような憲法を持つ国のリーダーとして理想を語ってもらいたいものです。
posted by funatomi at 17:28| 日記
2016年01月07日
年賀状
現在、又、以前当事務所で共に働いて頂いた方々からの近況を伝える年賀状は毎年とても楽しみにしています。以前は一つ一つお返事を書いておりましたが、寄る年波からか今年は全くお返事を書かないまま今日に至っています。昨年の高校時代からの友人達との忘年会で私の年賀状は事務所から事務的に出されたものなのでお前にはもう年賀状は出さん等と言われたこともあり、非常に申し訳なく思っているのですが。とりあえずまだ生きていること、仕事を続けていることは長らくお会いできていない人にお伝えする為に事務的ですが事務所からの年賀状は続けさせて頂こうと思います。
御容赦を。
御容赦を。
posted by funatomi at 17:34| 日記
2015年12月28日
2015年12月25日
弁護士の不祥事
2015年12月20日付の読売新聞一面にて「依頼者らの財産を着服したり、だまし取ったりした弁護士が過去3年間で23人起訴され被害総額は20億円超に上ることが読売新聞の調査でわかった。背景には弁護士数の拡大や成年後見人として高齢者の財産を預かる弁護士の増加がある。日本弁護士連合会は被害者に一定額を給付する救済制度の検討を始めた」との記事が載っていました。犯罪には必ず発覚していない暗数がありますから事態は深刻です。
日本での最難関試験と言われていた司法試験に挑戦するのは相当の覚悟が必要で、又、志の高い人が多かったように記憶していますが、横領弁護士のほとんどの方がそのような時代に司法試験に合格され弁護士という職につかれた方だと思うと暗たんたる気持ちを押えられません。確かに人数増加による競争の激化、人口減や様々な理由による事件の減少等決して昔のように楽ではありませんが、「武士は食わねど高楊枝」の精神で頑張っておられる先生方も多いなか、そして、弁護士という職業はその職業に対する社会的信頼がなければ真当な仕事はできない職であることからしても、早急な改革が必要なのでしょう。
日本での最難関試験と言われていた司法試験に挑戦するのは相当の覚悟が必要で、又、志の高い人が多かったように記憶していますが、横領弁護士のほとんどの方がそのような時代に司法試験に合格され弁護士という職につかれた方だと思うと暗たんたる気持ちを押えられません。確かに人数増加による競争の激化、人口減や様々な理由による事件の減少等決して昔のように楽ではありませんが、「武士は食わねど高楊枝」の精神で頑張っておられる先生方も多いなか、そして、弁護士という職業はその職業に対する社会的信頼がなければ真当な仕事はできない職であることからしても、早急な改革が必要なのでしょう。
posted by funatomi at 12:33| 日記
2015年12月15日
弁護士の懲戒処分
日本弁護士連合会の広報誌である自由と正義12月号に不可思議な懲戒処分が公告されています。
福岡県弁護士会が為した戒告の公告ですが、処分の理由の要旨は以下のとおりです。
「被懲戒者は、依頼者である懲戒請求者から費用として預けた20万円のうち返還できる分を返してほしいとの申出を受けてこれに応じ、2014年3月9日の夜、懲戒請求者の指定した駐車場において落ち合い、運転席に懲戒請求者が乗った駐車中の自動車の助手席に乗り込んで懲戒請求者に6万円を手渡す際に、懲戒請求者の左手を握り、頭の左部分を触った。被懲戒者の上記行為は、弁護士法56条1項に定める弁護士としての品位を失うべき非行に該当する。」
もう少し要約を考えてくれなければ何があったのかさっぱりわかりません。
福岡県弁護士会が為した戒告の公告ですが、処分の理由の要旨は以下のとおりです。
「被懲戒者は、依頼者である懲戒請求者から費用として預けた20万円のうち返還できる分を返してほしいとの申出を受けてこれに応じ、2014年3月9日の夜、懲戒請求者の指定した駐車場において落ち合い、運転席に懲戒請求者が乗った駐車中の自動車の助手席に乗り込んで懲戒請求者に6万円を手渡す際に、懲戒請求者の左手を握り、頭の左部分を触った。被懲戒者の上記行為は、弁護士法56条1項に定める弁護士としての品位を失うべき非行に該当する。」
もう少し要約を考えてくれなければ何があったのかさっぱりわかりません。
posted by funatomi at 17:02| 日記