2015年01月22日

NHKの受信料債権の消滅時効期間

 NHKの受信料債権の消滅時効期間についての最高裁判決が判例時報2240号(平成27年1月21日号)61頁に掲載されています(最判H26.9.5判決)。「上告人の上記契約に基づく受信料債権は年又はこれより短い時期によって定めた金銭の給付を目的とする債権に当たり、その消滅時効期間は、民法169条により五年と解すべきである」とする至極普通の判決ですが、この上告審においてNHKが主張した理由は、民法169条の趣旨は@弁済がないと直ちに債権者に支障が生ずる債権であるから速やかに弁済されるのが通常であること、A通常はそれほど多額でないため受領証の保存が怠られがちであって後日の弁済の証明が困難であること、B長年放置された後に突然請求されると多額になって債務者が困窮することにあるが、NHKの受信料債権は、@弁済がなくともNHKの事業に直ちに支障が生ずるものではなく、ANHKは支払情報を電子データにより管理しているから弁済の証明が困難であるとはいえず、B受信料は長年累積しても債務者を困窮させるほどの多額にはならないから、受信料債権には民法169条は適用されないというものであったそうです。文理解釈からすればもともと無理な主張ですが、NHKは傲慢な主張をされるのですね。
posted by funatomi at 16:54| 日記